「IDとパスワード、とりあえずExcelでまとめていませんか?」手軽に使えるExcelですが、実は管理ミスによる情報漏えいリスクが潜んでいます。本記事では、Excelでの安全なパスワード管理法から、Excel運用の限界を克服するクラウド型ツールへのスムーズな移行方法までわかりやすく解説します。Excelでパスワードを管理する際のポイント1.管理項目を明確にするExcelで安全にパスワード管理を行うには、IDとパスワード以外の項目も必要です。以下を参考に記録しましょう。サービス名・URLログインID/パスワード登録メールアドレス(再設定時に必要)秘密の質問と回答最終更新日(定期変更管理)担当者(共有時の責任範囲明確化)入力漏れ防止には、Excelの入力規則設定(空欄禁止)がおすすめです。2.Excelファイル自体にパスワードを設定するファイルの流出を防ぐため、Excelファイルそのものにも保護をかけましょう。パスワード設定:「ファイル」→「情報」→「ブックの保護」→「パスワードを使用して暗号化」シート別の保護:シートを右クリックし「シートの保護」を設定定期的にパスワードを変更(四半期ごとがおすすめ)Excel管理に潜む代表的なリスク更新漏れによるパスワードの使い回しExcelは自動更新や通知機能がないため、変更漏れが発生し、結果として使い回しが増えます。ブルートフォース攻撃(総当たり攻撃)などの被害につながるリスクがあります。ファイル共有時の情報漏えいExcelファイルをメール添付やSlack・Teamsで共有すると、誤送信や公開範囲ミスなどの人為的なミスが起きやすくなります。権限管理と監査ログが不十分Excelでは「誰がいつ何を変更したか」を明確に追跡できないため、ISMS監査や内部統制の対応が難しくなります。Excelからクラウド型パスワード管理ツールへ移行する方法以下に当てはまったら、クラウド型ツールの検討を開始しましょう。【チェックリスト】パスワード管理対象が30件以上共有人数が3人以上MFA(二要素認証)を導入したい監査対応が必要になった移行手順①:Excelからのインポート方法パスクラでは、簡単な操作でExcelファイルから一括インポートが可能です。詳しくは、こちらの記事で紹介しています。ぜひご覧ください。ExcelをCSV形式で保存パスクラ画面「パスワード」→「インポート」項目をドラッグ&ドロップで紐づけ、インポート完了移行手順②:運用ルールの設定以下を設定すると、安全性が向上します。ログイン時のMFA設定(メール認証やアプリ認証)管理者・閲覧者などの権限設定定期的なパスワード更新リマインド(90日周期など)Excelからの移行なら「パスクラ」が最適な理由Excelから簡単に移行可能CSVへの変換不要で、Excelファイルをそのままインポートできます。面倒な移行作業が一切不要です。ゼロ知識暗号化+MFAで安全性を強化パスクラでは、運営側でもパスワードの閲覧が不可能なゼロ知識暗号化を採用。さらに多要素認証で二重に保護します。チーム内のパスワード共有が簡単にフォルダ単位の権限設定や退職者の即時リムーブ、監査ログの自動記録機能で管理コストを削減します。まとめExcelでのパスワード管理は小規模利用には有効ですが、管理件数が増えると人的ミスや漏えいリスクが高まります。クラウド型ツールへの移行が効率化と安全性向上の近道です。まずは現状把握から始め、より安全なパスワード管理を実現しましょう。